注文住宅の値引き交渉には四つの種類がある

注文住宅の値引き交渉の種類

注文住宅は最終的にいくら掛かるかがハウスメーカーなどにも分からないので、値下げ交渉が難しいと言われています。根気強く、粘り強く交渉を続けることが重要です。

しかしどんな部分で交渉ができるのかを知らなければ、適切な値引きを受けることはできないでしょう。どのような部分で値引きがされる可能性があるのかを調べてみましょう。

バリューエンジニアリング

バリューエンジニアリングとは、材料や工法の質を落とすことなく、代替品や代替法を用いるというものです。木材と一言で言っても高級な材料から安価なものまで様々です。

それほど性能は変わらないのにネームバリューなどで高価になっている材料もあります。そんな時には性能はそのままに、より安価な材料を使うことによって値引きを実現することができます。

特殊工法で家を建てる予定だったものの、必要性がないのであれば標準工法を用いた方が安価になります。

コストダウン

別の値引き方法はコストダウンです。コストダウンは材料の質を落としたり、工期を短くすることによって値引きを実現します。

材料の質を落とせば当然家全体の耐久性が落ちますし、工期が短くなれば職人や大工の仕事の質も落ちます。

人件費の節約にはなりますが、顧客にとって良い結果になるとは言えないでしょう。値引きがあってもコストダウンが行われるのであればメリットはほとんどありません。

査定

見積書には必要な材料の種類や量が記載されています。時にはその量が多すぎたり、必要な材料の値段が高すぎたりすることがあります。それを指摘して量を少なくしたり値段を是正するのが査定です。

これは卸値が決まっているので値引きしてもらうのは難しいのですが、必要な材料や量を把握しておくことで値引きしてもらうことができるかもしれません。どのくらいしっかりと調査できるかがポイントになります。

出精値引き

出精値引きとは工務店やハウスメーカーなどの利益を削ってもらうという値引き方法です。工務店やハウスメーカーがもっとも削りたくない部分なので、ここまで値引きしてもらって初めて本当の値引き交渉が行えたということになるでしょう。

しかし当然工務店もハウスメーカーも経営に必要な分の利益は確保しなければならないので、出精値引きをしてもらうというのは本当に難しいものです。

それほど大幅な値引きを期待することはできませんが、最後にもう少しだけ値引きしてほしいという時にお願いしてみましょう。

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